このページでは、オンライン書店の本の在庫数を調べて比較していきます。

　まず「在庫」の定義をはっきりさせておくために、ここでは次の２点を在庫とさせていただきます。１．該当するオンライン書店の倉庫に本がある場合、２．直接取引きのある取次会社（本の問屋）の倉庫に本がある場合。

　在庫数を把握するためには、各オンライン書店でキーワードによる検索をしたのち、その在庫表示（別表参照）により在庫の有無を判断します。
　なお、冊数ではなくて点数、つまり同じ本は何冊あっても1点と数えて、種類がたくさんあるほうが在庫が多いとします。

　前回（2004年1月17日調べ）に引き続き、作家「清水義範（しみずよしのり）」と漫画家「羅川真里茂（らがわまりも）」の著書を検索して、文芸書およびコミックの在庫状況を調べ、さらに専門書の状況を調べるために今回も「複素関数」という言葉がタイトルに含まれる本についても在庫を調査します。

「清水義範」の本の在庫数で並べ替えた結果と、上の表の順番になりました。

一番在庫が多かったのが「ｂｋ１」で、91点の在庫があることが確認できました。しかし、「羅川真里茂」の漫画や「複素関数」での在庫数では下から３番目となっていて、ヒット数の多さがそのまま在庫数に反映されたものと思われます。とはいえ、前回の結果からは格段の増加（41→91）が見られ、「24時間以内発送」商品の増加などの改善が見られます。

２番目に多かったのが「ジュンク堂書店」。この在庫数調査では安定して上位を維持し続けています。1位のｂｋ１に比べてヒット数が少ないのにもかかわらず在庫数がほとんど変わらないところを見ると実質はこちらのほうが多いといえるかもしれません。

「ブックサービス」が３番目で、前回からは大幅な改善が見られます。前回までは自社の在庫（？）か、それが無ければ出版社まで取りに行くスタイルだったものが、よりスピーディーに出荷できるシステムを作り上げた模様です。ヤマト運輸の系列のため送料が安い（クレジット決済なら送料無料）のも魅力です。

「紀伊國屋書店 BookWeb」も在庫量は上位です。サイトも去年リニューアルして、電子書籍や古本を取り扱い始めました。ただ、送料が高いのが難点でしょう。

「楽天ブックス」の在庫は中程度ですが、専門書の目安となる「複素関数」での在庫量がこれらの書店の中でトップとなっています。

そのほか、「e-hon」「セブンアンドワイ」の系列２社は専門書にやや弱く、「Amazon.co.jp」も前回よりは改善が見られますが、この中では下位となりました。

全体的にみると、極端に在庫の少ないオンライン書店が以前の結果と比べて減り、書店間であまり差がなくなったようです。

作成日：2005年2月15日