ここでは、オンライン書店の本の在庫数を調べて比較します。
　在庫とは、該当するオンライン書店の倉庫に本がある場合と、直接取引きのある取次会社（本の問屋）の倉庫に本がある場合までを言います。なお、冊数ではなくて点数、つまり同じ本は何冊あっても1点と数えて種類がたくさんあるほうが在庫が多いとします。
　前回（2003年2月7日調べ）に引き続き、作家「清水義範（しみずよしのり）」と漫画家「羅川真里茂（らがわまりも）」の著書を検索して、文芸書およびコミックの在庫状況を調べ、さらに専門書の状況を調べるために「複素関数」という言葉がタイトルに含まれる本についても在庫を調査します。

「清水義範」の本の在庫数で並べ替えると、上記の表の順になりました。

一番在庫が多かったのが「ジュンク堂書店」で、90点の在庫があることが確認できました。また、「羅川真里茂」の漫画についても２番目の在庫数を誇り、日本最大級の在庫を確保していることがわかりました。送料は300円と他の書店に比べるとやや高めですが、豊富な在庫でその点をカバーしているようです。

２番目が「紀伊國屋書店」。実際に店舗を持っていて、新宿本店と新宿南店の在庫をインターネットで購入できるだけあって、かなりの在庫量があることがわかります。ただ、送料は380円とかなり高めです。

「楽天ブックス」が３番目で、「複素関数」についてはトップの在庫数となっています。漫画についてはやや他の書店よりも劣るようですが、その分専門書の在庫が充実しているようです。送料も210円（1500円以上の購入で無料）と上位２店に比べて安くなっています。

「e-hon」「イーエスブックス」が４番手グループ。データを見てわかるように、この２店舗は「トーハン」という同じ会社の在庫を共有しているので、いつでもほぼ一緒です。専門書の在庫が少なめで、やや苦手な分野なのかなと思われます。

「Amazon.co.jp」が６番目。過去2回の調査と比べると、だんだん在庫が増えてきているのがわかります。詳しいことはわかりませんが、仕入先の拡充を図ったようで、他の店舗と比べて在庫の面で一番改善されています。

「bk1」は下位を低迷。せっかく「首都圏、当日配送」をうたっているにもかかわらず、対象となる「24時間以内発送」の商品点数が少ないのが残念です。

出版社まで直接取りにいくことを売りにしているヤマト運輸の「ブックサービス」。在庫のほうは、前回と変わらず、売れ筋のみを用意しているので低調です。

作成日：2004年1月17日