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【特集】 本当にe-honの在庫は多いのか?

e−hon 全国書店ネットワーク」と「イーエスブックス」が、在庫の拡大を発表しています。ともに50万点の在庫をうたい、入手可能な本のうち80%をかかえているそうです。
 これは、たぶん取次会社「トーハン」の流通システムの変更に伴うものだと思われます。「e−hon」はトーハン直轄のオンライン書店であるし、「イーエスブックス」もトーハンを使っているからでしょう。
 しかし、在庫といってもすべて同じ場所に置いてあるというわけではないようです。「e−hon」の出荷時期の説明によると、在庫商品は「注文日の翌日〜3日もしくは4日(商品によって異なります)以内に出荷」するということになっています。「イーエスブックス」でも在庫商品は「翌日〜3日で発送」となっています。同じ在庫商品であっても、商品によって出荷時期が異なるようです。

そこで、他のオンライン書店の在庫状況と比べてみようと思います。

上記の2店舗に加えて、主要な書店として、「楽天ブックス」「Amazon.co.jp」「bk1」「ブックサービス」「本屋さん」「紀伊國屋BookWeb」「ジュンク堂書店」の7店舗を選び、合計9店舗について2002年8月14日現在の在庫の状況を比べます。

なお、独断と偏見で、在庫を調べる書籍は、わたし(KON太)の趣味により、作家・清水義範の著書としました。清水義範って誰?、と気になるかたは、ファンサイト「永遠の清水義範」でご確認ください。


■ 清水義範の著書の検索結果と在庫数 ■
店名在庫表示配送目安ヒット数うち在庫数コメント
e-hon在庫あり翌日〜3、4日268100面目保つ
ジュンク堂書店在庫有り
在庫僅少
2〜4日25899底力発揮
楽天ブックス在庫あり1〜3日17697健闘著しい
イーエスブックス在庫あり翌日〜3日26794妥当な線
紀伊國屋BookWeb在庫有
在庫僅少
最短4日25591不本意か
bk124h
2〜3日
24時間
2〜3日
31649ヒットの割に
Amazon.co.jp24時間
2〜3日
24時間
2〜3日
26735人気あるも
ブックサービス在庫有2日から7日27026取寄で勝負
本屋さん約3日〜5日間1572意外な結果
books.or.jp(119)(入手可能な数)

上記のような結果になりました。bk1およびアマゾンは在庫表示を細かく分けているので、今回の目安となる「e-hon」の入手スピード(4日以内)を考えて、「2〜3日以内発送」までを在庫と考えました。

今回、在庫50万点とうたいあげた面目を何とか僅差で保った「e-hon」という感じです。「books.or.jp」が入手可能な書籍と挙げている119冊に近い100冊なら十分な数字かといったところでしょうか。

“即納在庫150万冊”を誇る「ジュンク堂書店」が2位に。5位の「紀伊國屋書店」とともに、大型のリアル書店(実際に店舗をかまえている書店)の底力発揮といえるでしょう。ただ、在庫がある割に配送スピードが遅いのと送料が高いのが気になるところ。今後の改善が望まれる点ではないでしょうか。

楽天ブックス」の健闘が著しい。差がわずか3冊なら、ほとんど誤差といって構わないでしょう。1500円以上の購入で送料が無料になる点を考えれば、こちらのほうが便利なのかもしれません。

4番手「イーエスブックス」も十分合格ラインですね。e-honと在庫数が一致していませんが、これも誤差の範囲と考えられるでしょう。

bk1」はヒット数の割には在庫数が少ないという結果になりました。書評や特集記事などが充実している面はありますが、発売したばっかりの本や売れ行きの良い本以外は、取り寄せになってしまうのが現状のようです。

アマゾン」も人気があるわりには在庫が少なかったです。上位と比べて3分の1というのは少なすぎる気もしますが、たまたま検索したものが悪かったということも考えられないではないところ、とフォローしておきましょう。

ブックサービス」は、もともとは在庫を持っていなかったのですけれど、売れ行きの良い本は在庫を持つようになりました。もともと、出版社へスピーディーに取りに行くというスタイルなので、これはこれでいいのかもしれません。

本屋さん」については、意外な結果が出てしまいました。20万点以上の在庫があるということなので、今回検索した「清水義範」が悪かったのかもしれません。それとも文芸系の本はあまり得意ではないということなのでしょうか。送料はとても安いんですけれどね・・・

 結論としては、「e-hon」の在庫は日本最大級と言うだけあって、さすがに多かった。入手可能な本のうちの80%というのはほぼ間違いなさそうである。しかし、楽天ブックスやジュンク堂書店などは、在庫点数の面では、ほぼ互角であると考えられそうです。送料を加味すれば、書店で受け取るときは、e-hon、宅配を希望するときは、楽天ブックスと使い分けるのがいいのかもしれません。
 ただ、在庫というのは日々変化するものですし、それに、同じ在庫の数であっても、各書店によって置いてある本が違うでしょうから、一番大事なのは、欲しい本が在庫に含まれているかどうかということだと思います。

今回はあくまで在庫数を調べてみたという一面にすぎません。

作成日:2002年8月14日


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